京都の障がい者就労支援
障害のある人たちが、福祉施設で作る手工芸品やパン・クッキー等のいわゆる「授産製品」のことを京都では「ほっとはあと製品」と呼んでいます。
これらのほっとはあと製品の売り上げは、障害のある人たちに「工賃」として分配されますが、多くの施設の工賃水準は1万円から2万円程度にとどまり、その向上が課題であるとされる中、全国各地で企業的手法の導入等さまざまなかたちで工賃アップのための取組が行われています。
京都でも、NPO法人「京都ほっとはあとセンター」が、京都市と京都府からの支援を受けて、工賃アップに向けた販路拡大や品質向上の活動を行っていますが、なお一層の取組強化が課題となっています。
京都市の取り組み
京都市が提案する「はあと・フレンズ・プロジェクト」は、京都市内の就労支援施設のものづくりや、生産品の質の向上、販路拡大に取り組む事業です。
企業連携,事業所連携,市民協働の視点を取り入れた,製品開発,生産,販売の新しいモデル事業づくりを行い,モノづくりに励む障害のある人をはじめ,障害のある人の多様な生き方を支援します。また、その取組みを通じて,企業や市民に対する障害者福祉への理解促進や将来の雇用機会の創出を図ります。
はあと・フレンズ・ストア
登録事業所の商品を販売するアンテナショップであり、はあと・フレンズ・プロジェク卜を推進するための拠点です。手づくりスイーツ、陶器、布小物、アクセサリー、ポチ袋やポストカード、アート系雑貨などなど。ほっこりするものからパンチの利いたものまで、ここにしかないこだわりの商品を常に300点ほど展開しています。
商品開発の相談や事業所が集まる定例会、異業種コラボのミーティングの開催場所としても重要な役割を果たしています。
企業連携
製品の開発・生産から、販売に至るまでの、企業との連携が大きなポイン卜になります。そこで必要な応援団となる企業との、多様なつながりを築きます。
ノベルティ商品などの大口注文にもお応えします。
新製品の共同開発もご相談ください。新しい市場開拓のきっかけとしても。
施設連携
複数施設の製品のパッケージ化や、生産の分業・協業方式の導入、協働受注による共同製品づくり等、福祉施設どうしのつながりで生産の効率化を図ります。
市民協働
「はあと・フレンズ・ストア」や、販売イベン卜等によって、授産製品(ほっとはあと製品)に新たな視点から光をあて、市民からの注目度をアップさせることで、普及拡大をはかります。
はあと・フレンズ・プロジェク卜推進協議会構成団
- NPO法人 みのりのもり劇場
- NPO法人 京都ほっとはあとセンター
- 花遊小路商店街協同組合
- 京都市 【事務局】京都市保健福祉局障害保健福祉推進室